こうして僕は自分の生き方を見つけた

こうして僕は自分の生き方を見つけた

人生につまずいている君たちへ 僕はあなたのに語りかけたい

本書について

逆境を乗り越え、中国で100人以上の教え子を日本語コンクールで優勝に導いてきた、元・お笑い芸人の「カリスマ日本語教師」、笈川幸司の最悪の状況から「這い上がる」ための知恵がつまった、魂の物語。

著者 笈川幸司

著者 笈川幸司

1970年4月20日生まれ。2001年7月に北京で日本語を教えはじめ、現在12年目。清華大学、北京大学で教鞭をとり、100人以上もの教え子を数々のスピーチコンテスト等、日本語コンクールで優勝させる実績をもつ日本語教師。 衆議院議員公設秘書を経て漫才の道へ。「NHK爆笑オンエアバトル」等に出演するも、夢なかばで挫折し、2001年、中国に渡る。日本語教師という職業に出逢い、10年間、清華大学、北京大学で教鞭をとる。現在は、北京日本学研究センターで音声学を研究しながら、中国全土555大学を巡って講演活動を行う「日本語講演マラソン」に挑戦中。著書に、日本語教材『笈川日本語教科書』がある。

本文抜粋(はじめにより)

著者 笈川幸司

人生はオセロゲームじゃない。一気に逆転することはできないが、一枚一枚、負け色を勝ち色に変えることはできる。その過程はイライラするほど時間がかかる。できることは、ただ、爪を立てて、一枚一枚時間をかけて、負け色のカードを、いや、しつこい負け色のシールを、剥がしてひっくり返すことだけなのだ。 では、地獄から這い上がるにはどうすれば良いのか。その方法はたったひとつしかない。 「自分以外の人のために汗を流すこと」だけだ。 僕が中国でどんなふうに這い上がってきたか、ひとつひとつ時間をかけて、どんなふうにシールをひっくり返してきたかを見てほしい。その中にはきっと、魂をふるわす何かがあると思う。僕はあなたの魂に語りかけたい。

メディア紹介および識者からのコメント

メディア出演

雑誌:「AERA」で「中国に勝った日本人100人」として紹介
出演番組:NEWS23クロス、心ゆさぶられ!先輩ROCK YOU

識者からのコメント

◇国際交流研究所長(元朝日新聞編集委員)大森和夫
「歴史問題」ゆえに、中国で日本語を教える苦労は筆舌に尽くしがたい! 本書は、筆者の情感豊かな人間性と、超ど級の不断の行動力で、「中国の若者との日本語交流」の楽しさと、「日中友好の愉快な現場」が鮮やかに描き出されている。
◇清華大学 日本語科主任教授 馮峰
笈川さんは倦まず懈まず努力を重ね、いつのまにか一人前の、いえ、ずば抜けた「有名人教師」となりました。今の中国で、このような偉業をなせる外国人は、彼を除いて誰もいません。本書の出版が、人間同士の他文化交流に示唆をもたらしてくれるものと思います。
◇カシオ計算機 コンシューマ戦略部 吉田修作
約10年にわたる清華大学、北京大学で教鞭をとるかたわら私財を投げ打って学生へのボランティア教育を継続し、日本語を専攻する中国人学生数千人の心の支えとなる存在。そして、日中の架け橋を愚直に築き続ける人、それが笈川先生である。その生き様が本書にはつまっている。

清華大学にて
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