心をつなげる
相手と本当の関係を築くために大切な
「共感コミュニケーション」12の方法
アンドリュー・ニューバーグ
マーク・ロバート・ウォルドマン[著]
川田志津[訳] 名越康文[序文]
本体1800円+税 ISBN 978-4-8096-7728-1
著者
アンドリュー・ニューバーグ
Andrew Newberg, M.D.
米フィラデルフィア市トーマス・ジェファーソン大学病院Myrna Brind統合医療センター研究部長。著書にベストセラー『脳はいかにして〈神〉を見るか 宗教体験のブレイン・サイエンス』(PHP研究所)などがある。これまでの研究成果は「タイム」「ニューズウィーク」「オプラ・マガジン」各誌に加え、「ディスカバリー・チャンネル」「ナショナルジオグラフィック・チャンネル」「BBC」「NPR」などのテレビ番組でも特集が組まれている。
著者
マーク・ロバート・ウォルドマン
Mark Robert Waldman
米ロサンゼルス市ロヨラ・メリーマウント大学EMBAプログラム・エグゼクティブ・コミュニケーション講師。ビジネス/パーソナル・コーチングの講師としても活躍するかたわら、これまで計12作の著書を執筆。ニューバーグとの共著『How God Changes Your Brain(未邦訳)』は2012年、米TV番組人気司会者オプラ・ウィンフリーが選ぶ「一度は読みたい本」の一作品として選出されている。
訳者
川田志津
Shizu Kawata
国際基督教大学教養学部卒業。同校ではコミュニケーション論を専攻。フリーランスとして音楽・映像・WEB制作の海外渉外&翻訳担当を経て、現在は英国企業PRや医療コミュニケーション・コンサルタントアシスタントなども務める。訳著に『Front Row』『読むダイエット』『LADY GAGA MESSAGE』(マーブルトロン)などがある。
訳者
名越康文
Yasufumi Nakoshi
精神科医。1960年生まれ。相愛大学、京都精華大学客員教授。近畿大学医学部卒業後、大阪府立中宮病院(現大阪府立精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て99年に退職。専門は思春期精神医学、精神療法。臨床に携わる一方でテレビやラジオ、雑誌、映画評論などさまざまなメディアで活躍中。著書に『驚く力』(夜間飛行)、『心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」』(角川書店)、『自分を支える心の技法』(医学書院)などがある。
自分の心を救いたい方、人間の心について知りたい方、心の問題に役立ついい本を探し続けてきた方は、これ一冊読めば完璧。僕はこの本を読んでそんな感想を持ちました。
なぜなら、これほどに人間の心がどうなっているのかということを客観的にとらえ、丁寧に書かれた本はなかなかありません。エクササイズを通じて学びを活かすことができ、紹介されている様々なケースを読みながら、自分の心と向き合い、心というものがしみじみと分かる素晴らしい本だと思います。とりわけ共感したのは、「自分の心を観察し、まずは自分の心とつながること」が、どれほど人間関係を、人生を実り豊かなものにするかを、とても丁寧に解き明かしていることです。
人生において自分の心とつながるのは本当に大切なことです。僕は『自分を支える心の技法』(医学書院)という本でも、対人関係の問題を解決するには結局のところ自分の心と向き合うしかないのだと書きました。
でも、これが難しい。心という、見えないし触れられないものとつながるにはよく観察しなければなりません。見えないものを明らかにするための技法が必要になってくるのです。その方法を、本書はこれでもかというほど披露してくれています。(以下つづく)
『心をつなげる』序文より引用
CONTENTS
知識編 ― 頭の中はどうなっているのか コミュニケーションの仕組みとは?
1 新しい会話法 2 言葉は「脳」を変える 3 脳はマルチリンガル コミュニケーションスキルは向上する 4 心の中を自覚する 意識の言語 5 心がつながる仕組み 協調の言語 6 関係を築く 信頼の言語
実践編 ― 協調を生み、信頼関係を築く「共感コミュニケーション」
7 いちばん深いところにある価値観は? ――「共感コミュニケーション」で大切なこと 8 「共感コミュニケーション」を理解する 「共感コミュニケーション」12の方法 9 「共感コミュニケーション」を実践する
応用編 ― 「共感コミュニケーション」を活用する
10 パートナーとの共感コミュニケーション 11 職場での共感コミュニケーション 12 家庭での共感コミュニケーション