「託古改制」からみた比較思想史― 幕末と中国清末


 

石津 達也

2,310円

2015年6月12日

四六判/上製

396

978-4-8096-7774-8

内容紹介

Contents Introduction

明治維新のシナリオを書いた知られざる思想家・横井小楠、
明治維新に範をとった戊戌変法を開始せしめた清の思想家・康有為を
始め、佐久間象山と馮桂芬、吉田松陰と章炳麟という三組六人の
大思想家の比較を行い、「儒教文化圏・漢字文化圏」などと
概括されがちな両国の差異を浮き上がらせた1冊!

著者プロフィール

Author Profile

昭和35 年(1960)東京葛飾生まれ。
東京大学法学部卒。国際基督教大学大学院修士課程修了(同校交換留学生として英国ケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジに留学)。国立・総合研究大学院大学(京都・国際日本文化研究センター)博士課程満期退学。日本思想史学会、日本中国学会、比較文明学会、比較思想学会、東方学会、横井小楠と変革期思想学会各会員。現在、著述業。
主要論文
○「日本と中国における改革思想と伝統的権威―横井小楠と康有為を中心に」『季刊 日本思想史No.60 特集―近代日本と東アジア』所収、日本思想史懇話会編集、ぺりかん社、2002年。
○「康有為と明治維新」『環』第13 号所収、藤原書店、2003年。
○「横井小楠思想と現代」『環』第30 号所収、藤原書店、2007年。
○「大義を四海に―【未完の明治維新】日本のあるべき姿とは?古くて新しい課題」「別冊『環』横井小楠 1809 ― 1869 ―公共の先駆者」所収、藤原書店、2009年。
○「横井小楠と託古改制」『環』44 号所収。藤原書店、2011年。