敗壊の人
内容紹介
Contents Introduction
易行道の人は敗壊の人なり
大志を抱いて精進し、世に出んとしながら、 無残にもその志がならずして潰えた武士、 本庄杢左衛門重政の物語。
【本庄重政】福山藩水野氏の家臣。1606年尾張国に生まれ、兵法に通じ、若いころ諸国を流浪、32歳のとき寺沢兵庫頭堅高に属して島原一揆の鎮圧に参陣。岡山藩池田氏、赤穂藩浅野氏に招かれたのち、1654年福山藩主水野勝俊に長子杢の後見として500石を与えられる。1660年より干拓普請奉行として松永湾岸村々の干拓造成を指揮し、高須・柳津・手城・金見新涯や、松永塩田など多くの新田・塩田を築造。1678年没。
著者プロフィール
Author Profile
1926 年愛媛県生まれ。九州大学法学部卒業。実証歴史作家。第2回
歴史群像大賞受賞。
著書は『近代国家日本の光芒』(芙蓉書房出版)、『初代刈谷藩主水
野勝成公伝拾遺』(刈谷市)、『白楊樹の墓標 満蒙開拓青少年義勇
軍の記録』(原書房)、『台湾の開祖 国姓爺鄭成功』(国書刊行会)、
『放浪武者 水野勝成』(洋泉社)、『南蛮キリシタン女医 明石レジ
ーナ』『ルイス・デ・アルメイダ』(以上、聖母の騎士社)、『村上水
軍全史』『源平海の合戦』『岩柳佐々木小次郎』『白拍子静御前』『毛
利元就』(以上、新人物往来社)、『小西行長』『明石掃部』『細川幽斎』
『村上水軍興亡史』『宮本武蔵を歩く』『厳島の戦い』(以上、学研M
文庫)など六十数冊以上。